改修中の比叡山延暦寺根本中堂から伝わる知恵と銅の魅力 | sharl
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比叡山延暦寺根本中堂の屋根/ 延暦寺根本中堂は、現在60年ぶりの大改修が行なわれており、この「平成の大改修」は2026年3月に終了予定です。今回の改修で本堂、回廊ともに歴史を感じる長い年月が経っているにも関わらず屋根の下地が多変良好であったことが関係者を驚かせてます。回廊の屋根は「とちぶき」と言われ長さ45cm、厚さ2.4cmのサワラの木板を並べて8.5cmずらして重ねてあり、4段ごとに銅板が入ってます。 この銅板の効果で屋根の四隅のせり上がったところと比べて腐食が全くなく非常に状態が良かったと報告されてます。銅板から溶け出した銅イオンが木材をコーティングして腐巧を抑えていたのです。科学的な根拠も無かった時代に当時の人の知恵に驚くとともにあらためて銅イオンの力を認識しました。